スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーと新興電池企業のノースボルトは10日、スウェーデンのイエーテボリに共同研究開発(R&D)センターを開設すると発表した。これは、バッテリーの開発と製造に300億スウェーデンクローネを投資する計画の一環。新R&Dセンターは、2022年に業務を開始する。数百人の従業員が勤務する予定。
両社は6月に折半出資の合弁会社を設立し、ボルボ車やボルボ・カーズ傘下のポールスターブランドの次世代電気自動車に搭載する電池を開発・生産する計画を発表していた。両社はこのほど、同計画について拘束力を持つ合意書を締結した。
新合弁会社はイエーテボリのR&Dセンターで、次世代のバッテリーセルや電池の自動車への組み込み技術を開発する。
同合弁はこのほか、欧州にギガファクトリーを建設する。2023年に建設を開始し、2026年に量産を開始する計画。新工場の生産能力は最大50ギガワット時となり、従業員数は約3,000人となる見通し。建設地は2022年初めにも決定する予定。
ボルボ・カーは、2030年までに販売するモデルをすべて電気自動車とし、完全な電気自動車メーカーに転換する方針を打ち出している。同社はノースボルトとの合弁設立により、電気自動車の開発力や内製率を高めていく。