欧州自動車大手のステランティスは12月17日、欧州の金融・リース事業の強化に向け、仏BNPパリバ、クレディ・アグリコル、西バンコ・サンタンデールの大手3行の消費者金融部門と交渉を開始したと発表した。既存の金融・リース事業を再編し、全ブランドの顧客やディーラー、販売店に一貫したサービスを提供するのが目的。
ステランティスはリース事業について、クレディ・アグリコル・コンシューマーファイナンス(CACF)と折半出資でマルチブランドのオペレーショナル・リース会社を設立し、そこにプジョーのリースサービス「F2ML」と、ステランティスのレンタカーサービス「Leasys」を統合する。その際、CACFはステランティス傘下のFCAバンクおよびLeasys Rentの株式の50%を取得する。
金融事業については、欧州各国でBNPパリバ・パーソナルファイナンス(BNPP PF)またはサンタンデール・コンシューマーファイナンス(SCF)との合弁事業を通じて再編する。BNPP PFはドイツ、オーストリア、英国、SCFはフランス、イタリア、スペイン、ベルギー、ポーランド、オランダの金融事業を担当する。ポルトガルではSCFが契約に基づいて事業を行う。
関連する契約は2022年1-3月期に署名される予定で、当局の承認を経て23年前半の取引完了を見込んでいる。