蘭トムトムの自動運転向け地図製品、自動車大手の採用増える

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは6日、同社の自動運転向け地図製品を採用する自動車メーカーが増えていることを明らかにした。先進運転支援システム(ADAS)向け地図製品「ADASマップ」を利用している自動運転車両は500万台を超えたほか、高精細地図の「HDマップ」は世界の自動車メーカー上位10社が採用している。

「ADASマップ」は北米と欧州の自動車メーカーが製造するレベル1とレベル2の自動運転車が導入しており、その数は過去3年間で10倍に拡大した。同マップは車両のADASシステムに制限速度や交通標識、勾配、カーブ、車線情報などを提供し、車両が道路の前方をより正確に予測できるよう支援する。

「HDマップ」は自動運転技術の要となる技術で、実際の道路の様子をセンチ(cm)単位の精度で地図に反映する。自動運転車の位置決めや、センサーによる周囲環境の把握、運転操作の決定などのベースとなるもので、オートパイロット機能のほかレベル5の完全自動運転車両の開発にも寄与する。トムトムによると、「HDマップ」は世界の「5大自動車メーカーの3社」が採用している。

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