欧州自動車工業会(ACEA)は18日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2021年12月の乗用車新車販売(新車登録)が79万5,295台となり、前年同月に比べ22.8%減少したと発表した。
イタリア(27.5%減)、ドイツ(26.9%減)、スペイン(18.7%減)、フランス(15.1%減)の主要4カ国を含む大部分の国が2ケタの減少だった。EUで販売が伸びたのはブルガリア、クロアチア、ラトビア、スロベニアの4カ国のみだった。
2021年通期の新車登録は前年比2.4%減の970万192台となり、前年の低水準をさらに下回った。半導体不足により自動車生産が落ち込んでおり、新車供給が滞っていることが響いた。
主要国では、ドイツ(10.1%)が唯一、前年を下回った。イタリア(5.5%増)、スペイン(1.0%増)、フランス(0.5%増)は小幅ながらも前年に比べ増加している。
■EU 30カ国、21年通期は1.9%減少
EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の12月の新車登録は、前年同月比21.7%減の95万218台。2021年通期では、前年比1.5%減の1,177万4,885台だった。