独自動車部品大手のコンチネンタルは26日、エンジニアリングサービス子会社のコンチネンタル・エンジニアリング・サービス(CES)がオーストリアの新興企業Volterioと共同で自動充電ロボットを開発していると発表した。CESは2022年半ばまでに量産品に近い最初のシステムを開発する計画。2024年の量産化を見込んでおり、ドイツで生産する予定。
この自動充電ロボットは、車両の床下と駐車スペースの地面に設置する2つの装置ユニットで構成される。地面に設置した装置の上に車両を駐車すると、2つのユニットが接続し、充電を開始する仕組み。近距離の無線通信技術などを介して制御しており、上下のユニットの位置がずれていても、30センチメートルまでのずれであれば位置を調整して接続することができる。車両の方向は関係なく、どの方向を向いていても問題ないという。
同技術は物理的に装置が接続して充電するため、エネルギー損失が少ない利点がある。将来は例えば、自動運転で車両が駐車し、自動で充電することができる。
CESは当初、個人顧客向けに出力22kWの交流充電システムを市場投入する予定。充電ユニットは既存のモデルに後付けすることもできる。次の段階として、公共の充電インフラ用に50kW超の直流充電システムを開発する計画。例えば、立体駐車場やガソリンスタンドなどに設置したり、企業の保有車両の充電インフラとして設置したりすることを想定している。