欧州連合(EU)の欧州委員会は17日、中国製の鉄鋼留め具に対する反ダンピング措置を発動すると発表した。18日から反ダンピング関税を課す。税率は22.1~86.5%。
同措置は官報で公表された。日曜大工用のネジから、自動車や航空機などに使われる高機能留め具まで幅広い品目が対象となる。
欧州委はEUの業界団体から、中国の留め具メーカーが不当な廉価で欧州に輸出し、域内業界に打撃を与えているという苦情を受け、調査した結果、反ダンピング措置が必要と判断した。
欧州委によると、EUの留め具市場は32億ユーロ規模。1割を中国から輸入している。