仏タイヤ大手のミシュランは2月23日、農業トラクター用タイヤ「EVOBIB」シリーズの新製品を4月から発売すると発表した。同シリーズは接地面や用途に合わせて走行中に空気圧を調整できる「セントラル・タイヤインフレーションシステム(CTIS)」を採用している。畑では空気圧を下げてタイヤの接地面を広げることで地面への圧力を分散でき、舗装路を走る際は逆に空気圧を上げて走行安定性を高められる。
カーカス部分には「プレッシャー・フィールド・オペレーション(PFO)」と呼ばれる技術を採用して耐荷重性を高めており、通常よりも空気圧を下げてタイヤの接地面積を広げて使用できる。同社によると、接地面積の差は舗装路と畑で最大47%に上る。この数値はCTISを採用している同社の超高屈曲(VF)タイヤ「AXIOBIB 2」の2倍にあたる。また、競合のVFタイヤ製品よりも牽引能力が15%向上するほか、燃料消費量は走行1時間当たり2リットル少ないという。
サイズはVF710/70R42とVF600/70R30の2種類。当初は200馬力と300馬力のトラクター向けに展開し、来年から300馬力以上のトラクター向けの製品も投入する。