仏自動車部品大手のヴァレオは3日、ホンダの「サプライヤーアワード2021」で開発賞を受賞したと発表した。新型「レジェンド」が搭載している自動運転システムへの寄与が評価された。同システムは商用利用が認められた世界初のレベル3の自動運転システムとなる。
ヴァレオのシステムは、遠距離ライダー(LiDAR)スキャナー「SCALA 3」5台と、フロントカメラ2台、制御装置の「データフュージョン・コントローラー」で構成され、ライダーとカメラ装置が車両の全周360度を検知する。制御ソフトは、対象物検知、複数データの融合、動作状況の自己診断、障害発生時の安全な制御(フェイルセーフ)など自動運転に欠かせない安全関連機能に特化した最先端のアルゴリズムを使って車両の周囲環境を詳細に把握する。
新型「レジェンド」は2020年11月、レベル3の自動運転機能を備えた車両としては世界初となる型式認定を国土交通省から取得した。