ボルボ・カー、ストックホルムに技術拠点

スウェーデン自動車大手のボルボ・カーは11日、同国の首都ストックホルムにある拠点を拡張し、新しいテクノロジー拠点(テックハブ)を構築すると発表した。同拠点には、ソフトウエアエンジニアリング、データサイエンス、アナリティクス、プロダクトマネジメント、オンラインビジネス、ユーザーエクスペリエンスなどの専門技術を持つ従業員700人以上が勤務する予定。これによりオンライン販売やソフトウエア製品の開発を強化する。

ボルボ・カーは2020年代の半ばまでに、乗用車販売の少なくとも半数をオンライン販売とし、ソフトウエアの内製率を5割以上とすることを目指している。

オンライン販売への移行は、急速に成長する高級電動車セグメントで主導的な地位を確保するためには、消費者と直接的な関係を構築することが重要であるとの考えがある。オンライン販売では、透明性のある価格設定、明確な製品情報と納期の提供を含むシンプルな販売プロセスの構築を重視している。

同社のヘンリック・グリーン最高製品責任者(CPO)は今回の措置について、「当社の車を、技術を通してより安全にし、電動化を通してより持続可能にすることに加え、我々は世界を主導する消費者体験を通して自動車の所有をより個人的な(パーソナルな)体験へと根本的に変えていきたいと考えている」と説明している。

テックハブに勤務する従業員は世界から採用する方針。現行の拠点は、今年後半に改装・近代化する予定。

上部へスクロール