水素インフラの独イニシアチブ、1.1億ユーロの資金調達

ドイツ全域を網羅する水素供給スタンド網の整備を目指して設立された合弁会社H2モビリティー・ドイッチェラントは3月29日、増資により1億1,000万ユーロの資金を調達したと発表した。資金は、既存の水素インフラの近代化や水素ステーションの新設などに投資する。

今回の増資では、世界の水素インフラ関連プロジェクトに投資するファンドHy24が7,000万ユーロ、H2モビリティー・ドイッチェラントの設立に参加した欧州大手6社(工業ガス大手のエア・リキードとリンデ、自動車大手のダイムラー、エネルギー大手のOMV、シェル、トタルエナジーズ)が共同で計4,000万ユーロを出資した。

H2モビリティー・ドイッチェラントは現在、ドイツで90カ所を超える水素供給スタンドを運営している。2030年までに水素燃料の供給網を300カ所以上に拡大し、水素を燃料とする個人用・商用車両の需要拡大を促進する。中でも、欧州大陸における大型車両の長距離輸送に対応可能な大型水素ステーションを200カ所以上に増やす計画。

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