蘭ヒアの地図情報サービス、中国高級車「紅旗」に採用

蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは3月29日、同社の位置情報サービスが中国自動車大手・第一汽車(FAW)の高級車ブランド「紅旗(ホンチー)」に採用されたと発表した。同ブランドが欧州とGCC(湾岸協力会議)諸国向けに展開するモデルで利用できる。ユーザーの利便性が向上することから、FAWは「紅旗」の世界展開に弾みがつくと期待する。

対象地域の「紅旗」ユーザーは、常時接続された車載ナビゲーションシステムを通じてヒアの地図情報やサービスにアクセスできる。利用機能には制限速度などの各種交通情報、電動車の充電ポイント、天気情報などがある。ヒアは「紅旗」の展開が複数の国や地域にまたがることを踏まえ、グローバルな地図に加えローカルな情報も提供する。

「紅旗」ブランドの昨年の販売台数は30万台を超え、前年から50%増加した。このうち旗艦モデルのセダン「H9」は4万台、純粋な電気自動車(BEV)のSUV「E-HS9」が5,400台だった。「H9」は同年、サウジアラビアの自動車賞において「高級車イノベーション賞」を受賞した。

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