スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは7日、すべての新車モデルで無線通信(OTA)による自動アップデート機能が利用可能になったと発表した。新たに「XC90」、「S60」、「V60」の新モデルに搭載したことで、同機能を利用できるボルボ・ユーザーは世界34カ国・地域の19万人以上に拡大する。
今回の発表に合わせて同社は、インフォテインメントシステムのOSを米グーグルの最新版「アンドロイド・オートモーティブ11」に更新する。これによりコンテンツ配信サービスの「グーグルプレイ」にナビゲーションや充電、駐車場などの新カテゴリーが設定されるほか、年内にビデオストリーミングが追加される予定。また、気温の寒暖差に対応してバッテリー温度を一定に保てるようにエネルギー管理を改善し、航続可能距離の延長や、バッテリーを予熱しておいて充電時間を短縮できるようにする。
同社のOTA更新機能は今年から、オーストラリア、香港、インド、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイが対象国・地域に含まれている。