独自動車部品メーカーのヒルシュフォーゲルは13日、独南部のショーンガウ工場に2,700万ユーロを投資すると発表した。これにより、電気駆動システムの部品であるローターシャフトの生産能力を増強する。自動車大手から大型契約5件を獲得したという。ローターシャフトは、自動車用だけでなく、電動アシスト自転車などの電気駆動システムにも使われており、需要は拡大傾向にある。
ショーンガウにある子会社ヒルシュフォーゲル・コンポーネントは、他の工場で製造した部材の仕上げ加工を行っており、ローターシャフトを最終製品にしてメーカーに納品している。
今回の投資のうち、700万ユーロは新しい生産棟の建設に充てる。建設はすでに開始しており、2023年第2四半期に生産を開始する計画。2,000万ユーロは、生産工程やロジスティクス分野の新技術導入に投資する。
同子会社は1999年の設立で、従業員数は設立当初の117人から現在は約1,000人に拡大している。2021年の売上高は3億4,500万ユーロだった。