独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は4日、同国の食品小売り大手アクスフード(Axfood)傘下の物流企業ダガブ(Dagab)に、64トンのチルド輸送用電気トラックを供給すると発表した。ダガブは連結式の同トラックを今年夏以降、ヨーテボリ都市圏における配送業務に投入する予定。
同トラックは1日当たり2シフト、合計で300~450キロメートルを走行する。化石燃料を使わないグリーン電力で充電するほか、計画的な高速充電により、ダガブの他の車両と比べて稼働率を上げる方針。
スカニアによると、重量のある電気トラックを用いた冷蔵・冷凍食品の輸送業務には、温度制御用電源の出力の調整や、トラック及びトレーラー双方のエネルギー消費の最小化など特有の課題がある。このため、今回供給する電気トラックは、スカニアの他の量産型の電動車両に比べ強力な部品を搭載する。
スカニアとアクスフードは2020年9月から提携しており、ダガブはすでにスカニアの電気トラックとプラグインハイブリッド(PHV)車をストックホルム都市圏で運用している。