フォルヴィアグループ傘下の仏自動車部品大手フォルシアは3日、自動車の内装部品への再生プラスチックの活用に向け、水・廃棄物処理大手の仏ヴェオリアと提携すると発表した。2025年までに原材料に占める再生プラの割合を平均30%まで引き上げる計画。
両社は再生プラを使った革新的な化合物を共同で開発し、計器パネルやドアパネル、センターコンソールなどの製品に用いて欧州市場で展開していく。ヴェオリアは必要な2次原材料を2023年から仏国内の既存リサイクル施設で生産することを決定している。両社は提携を通じ、持続可能な化合物の調合、自動車の厳しい設計要件、産業廃棄物及びプラスチックごみの調達・処理などに関する知見を持ち寄り、開発を加速させる方針。
ヴェオリアは5年以上前からフランスの自動車産業にポリプロピレン(PP)コンパウンドを提供している。フォルシアとの協力により自動車内装の分野にも事業を拡大する。