ヴァレオとシーメンス合弁のVSeA、受注好調

仏自動車部品大手のヴァレオは7日、独シーメンスとの合弁会社ヴァレオ・シーメンス・イーオートモーティブ(VSeA)が提供する高電圧電動化ソリューションや製品の2021年から22年にかけての受注額が、当初予定より7カ月早く目標の40億ユーロを超えたと発表。急成長する高電圧電動化技術市場における同合弁会社の勢いを示すものだと強調した。ヴァレオは今年7月にシーメンスからVSeAの持分50%を取得し、自社のパワートレインシステム事業部に統合する予定。

40億ユーロに含まれる受注製品は、電気モーター、インバーター、減速機、車載充電器、DC/DCコンバーターなどで、特にVSeAが開発した800ボルトの炭化ケイ素(SiC)技術に対する需要が高い。ヴァレオによると、高電圧電動化技術の市場規模は2021年から30年にかけて年平均17.5%の勢いで成長し、計920億ユーロに達すると見込まれている。

VSeAは2016年、ヴァレオの高電圧パワーエレクトロニクス事業とシーメンスの電動パワートレインシステム事業を統合し、折半出資の合弁会社として設立された。乗用車および小型商用車向けに高電圧の電気モーターやパワーエレクトロニクス製品を開発、生産している。シーメンスは今年2月、同合弁事業からの資本撤退を発表した。

上部へスクロール