欧州自動車工業会(ACEA)は23日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2022年5月の商用車新車登録が13万6,410台となり、前年同月に比べ17.7%減少したと発表した。全体の約8割を占める3.5トン以下の小型商用車が前年同月比22.1%減と大幅な落ち込みとなったことが響いた。他のカテゴリーは前年同月を上回っている。1~5月の累計は、前年同期比19.8%減の67万3,095台だった。
主要4カ国の5月の登録台数は、スペイン(29.3%減)の減少幅が最も大きく、ドイツ(19.5%減)、フランス(16.8%減)、イタリア(11.1%減)も大幅な2ケタの減少だった。
5月のカテゴリー別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比22.1%減の10万8,355台と大幅な2ケタの落込みになった。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比3.6%増の2万5,603台と、前年同月を上回った。中東欧の多くの国で販売が好調だった。主要4カ国では、イタリア(10.7%増)とフランス(9.1%増)で伸びた一方、ドイツ(4.8%減)とスペイン(4.6%減)は前年同月を下回っている。16トン以上の大型トラックも前年同月比8.0%増の2万1,896台と、前年同月を上回った。
バスは、前年同月比32.8増の2,452台と好調だった。前年の数倍に増えている国がいくつかあった。例えば、ブルガリア(1,800.0%増)、ポルトガル(515.0%増)、スウェーデン(188.9%増)は大きく伸びた。