ミシュランが道路画像分析の米企業を買収、インテリジェンスの専門性強化に向け

仏タイヤ大手のミシュランは11日、道路インフラの画像分析サービスを提供する米新興企業ロードボティクス(Roadbotics)を買収したと発表した。コンピュータービジョンと人工知能(AI)の高度な知識を持つ同社の知見を取り込み、データを基に道路交通を最適化するモビリティインテリジェンスの専門性を強化する。

ロードボティクスの技術は、スマートフォンなどのカメラが撮影した路面の画像データをAIとコンピュータービジョンにより精密に解析するもので、道路管理者はメンテナンスの優先箇所を目視に頼らず特定できるようになる。

ミシュランはビッグデータ事業であるミシュランDDI(ドライビングデータ・トゥー・インテリジェンス)にロードボティクスの専門知識を取り込み、道路管理の最適化を支援するサービスとポートフォリオを拡充する。DDIが持つタイヤと車両についての独自の知見や運転行動分析にロードボティクスの画像解析技術を組み合わせることで、道路上に潜む「事故の芽」の発見が容易になり、道路インフラ管理をより迅速かつ適切に行えるようになる。

ミシュランが提供を予定する新サービスはまず北米地域で利用が可能となり、その後欧州にも展開する。

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