クロアチアのユーロ導入が正式決定、来年1月から流通開始

欧州連合(EU)は12日に開いた財務相理事会で、クロアチアの欧州単一通貨ユーロの導入を最終承認した。クロアチアは20カ国目のユーロ参加国となり、2023年1月1日からユーロの流通が開始される。

ユーロ導入には前段階である欧州為替相場メカニズム(ERM2)に最低2年間加わり、自国通貨の対ユーロ標準値の変動率を一定範囲内に抑えることや、財政の健全化、消費者物価、長期金利の安定の計4項目で基準を満たす必要がある。

13年のEU加盟と同時にユーロ導入を目指していたクロアチアは、20年にERM2に参加するなど、準備が進んでいた。欧州委員会は6月、クロアチアがすべての基準を満たし、2023年1月1日に導入できる状況にあると認定。EU加盟国は6月の首脳会議で同国のユーロ導入を承認していた。

新たな国のユーロ導入は、2015年のリトアニア以来。同日の理事会では、クロアチアの通貨クーナとユーロの為替レートを1ユーロ=7.5345クーナとすることが決まった。ERM2での現在の中央値と同じ水準に設定した。

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