英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は3日、ゲイドンの研究開発拠点に電磁両立性(EMC)試験センターを開設したと発表した。将来の自動車の電動化やコネクティビティ化を踏まえて車両の電気ノイズや電波干渉を試験評価することで法令や規制への対応と電子機器や電気通信機能の品質基準を満たせるようにする。5月に発売された新型「レンジローバースポーツ」は、同センターのテスト基準を経て開発された最初のモデルとなる。
EMC試験センターでは、自動車に搭載されている様々な電気・電子機器が他の機器に悪影響をおよぼさず正常に機能するかの電磁両立性をテストする。周囲の壁の吸収体が電波の侵入や反射を除外する電波暗室が2つあり、一つには高速走行時のテストを行える静音性に優れたローリングロード試験設備を、もうひとつにはバッテリーや電気モーターなど個々の部品の性能を評価する装置を導入した。これらにより、ブルートゥース、GPS、ワイファイ、4G、5G、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、ワイヤレス充電、死角監視システムなどの機能をテスト、評価することができる。
電気駆動部品の増加やソフトウエアの無線更新(OTA)、自動運転技術などで車のデジタル化やクラウド経由のサービスが増える中、JLRはEMCテストが品質確保や顧客満足度向上、法令順守にとり不可欠だとしている。