ステランティスがCDOの役職設置、元エアバス副社長を招へい

欧州自動車大手のステランティスは7日、新たに最高デジタル責任者(CDO)の役職を設置し、5日付でクリス・テイラー氏が就任したと発表した。前職で米クラウド大手のサービスナウのチーフ・トランスフォーメーション・オフィサーを務めていた同氏は、以前にエアバスグループの副社長としてデジタル変革とサイバーセキュリティ部門を統括した経歴も持つ。今後はステランティスが持続可能性に重きを置くモビリティ技術企業へと変革するため、デジタル関連の戦略と技術革新を推進していく。同時にITプロジェクトの推進と組織の効率化にも着手する。

テイラー氏は航空、製造、ソフトウエア、電気通信などの産業分野において約30年のITキャリアを持つ。ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は同氏について、「サイバーセキュリティや次世代型ビジネスモデル、顧客本位のソリューション開発において彼の経歴は、経営戦略「デア・フォワード2030」の実現に必要となる付加価値をもたらすだろう」と述べた。

上部へスクロール