マーレとセルセントリック、燃料電池部品の開発・量産で協力

独自動車部品大手のマーレは14日、燃料電池メーカーのセルセントリックと燃料電池部品である平膜形状の加湿器(flat membrane humidifier)を共同で開発・量産する趣意書に署名したと発表した。当該部品の採用により、燃料電池の耐久性が高まるため、結果として燃料電池の寿命が長くなる。当該部品は、商用車向けの燃料電池の他、非常用電源などの定置用燃料電池にも使用することができる。

燃料電池が効果的かつ効率的に作動するためには、新鮮な空気と水分を十分に供給する必要がある。適切な水分を確保するための加湿器は従来、中空糸膜が使用されているが、マーレの加湿器は、層状に積み重ねられた極めて薄い膜を使用して効果的な加湿を確保している。

セルセントリックは、商用車大手の独ダイムラー・トラックとスウェーデンのボルボ・グループの合弁会社で燃料電池システムの開発・生産・販売を事業とする。大型商用車向けおよび同等の要件が求められる他の用途向けの燃料電池システムに重点を置いている。

マーレは自動車部品メーカーとして長年の経験が有り、また、燃料電池の周辺機器に関する幅広い知見を持つ。

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