独BMW、再生海洋プラスチック部品を「ニュー・クラス」に採用

独自動車大手のBMWグループは13日、海洋プラスチックを再利用した射出成形部品を2025年から発売する予定の「ニュー・クラス」と呼ばれる電気自動車のトリム部品に使用すると発表した。

同社は、海洋プラスチックによる海の汚染を防止するため、漁業用の網とロープを回収し、樹脂部品に再利用している。再生樹脂の活用は、生産工程における二酸化炭素(CO2)の排出量削減にも寄与する。

BMWグループは、使用済み樹脂繊維の再利用を事業とするデンマークのPLASTIXと協力し、海洋プラスチックの再利用に取り組んでいる。これまでは、繊維の形でしか自動車部品に再利用できなかったが、技術開発により、射出成形も可能になった。

「ニュー・クラス」では、トリム部品として内装・外装の両方で目に見える部品および目には見えない内部の部品に使用する予定。当初は、樹脂製トリム部品の原料の30%を再生海洋プラスチックとする計画。

BMWグループは、全体として、新車に使用する熱可塑性樹脂におけるリサイクル材料の割合を現在の20%から2030年までに平均40%に引き上げる目標を掲げている。