英自動車工業会(SMMT)は9月29日、同国の8月の乗用車生産が4万9,901台となり、前年同月に比べ34.0%増加したと発表した。増加は4カ月連続となる。ただ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年8月と比べると45.9%の減少となる。1~8月の累計は、前年同期比13.3%減の51万1,106台だった。これは、2015~19年1~8月の5年間の平均(103万527台)を50万台以上下回る水準となる。
SMMTによると、2022年通期の乗用車生産は86万6,000台(2022年7月時点の予測)となる見通しで、2020年(92万928台)、2021年(85万9,575台)に続き3年連続で100万台を割り込むと見込まれている。
8月の生産のうち、国内向けは前年同月を33.1%上回り、輸出も前年同月に比べ34.2%増加した。電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の生産は計1万6,059台となり、全体の32.2%を占めた。
■ 商用車生産、8月は92.9%増加
SMMTによると、同国の2022年8月の商用車生産は6,132台となり、前年同月に比べ92.9%増加した。増加は8カ月連続となる。輸出向け(78.4%増)、国内向け(119.3%増)のいずれも前年同月を大きく上回った。輸出のうち、欧州連合(EU)向けが全体の93.5%を占めている。
1~8月の累計生産は、前年同月比50.3%増の6万4,828台だった。これはパンデミック前の5年間(2015~19年1~8月)の平均を19.4%上回る水準となる。