ボルボ・カーズの9月販売4.5%増、15カ月ぶりプラスに

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが4日発表した9月の世界販売は前年同月比4.5%増の4万9,356台に拡大し、15カ月ぶりにプラスに転じた。半導体不足などで制約を受けていた生産ラインの稼働が改善し、主要な市場で販売台数が増えてきた。1-9月期の販売は前年同期比19.2%減の42万8,987台だった。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」は、9月の世界販売の31.9%、欧州販売の57.9%を占めた。ネット販売は1-9月期に前年同期比で46%増加した。

9月の販売台数を地域別にみると、主力市場の欧州が7%増の1万9,358台となったほか、中国は53.1%増の1万4,845台へと大きく伸びた。一方、米国は29.1%減の6,627台、その他の地域も15.5%減の8,526台にとどまった。

リチャージブランドの世界販売は4.5%増の4万9,356台に拡大した。地域別にみると、最も伸びが大きいのは欧州の39.4%増(1万1,201台)で、中国(29.1%増、1,057台)が続いた。米国(31.2%減、1,169台)、その他の地域(6.3%減、2,009台)は振るわなかった。

リチャージの完全電気自動車(BEV)は271.4%増加した。欧州(530.1%増、5,072台)、中国(152.8%増、225台)、その他の地域(140.7%増、621台)で3桁増を記録し、全体を押し上げた。米国は68.1%減の154台だった。

9月の販売をモデル別にみると、「XC60」(1万5,621台)を筆頭に、「XC40」(1万4,497台)、「XC90」(7,380台)のSUV 3モデルが好調を維持している。

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