独自動車部品大手のヘラーは11日、ルーマニアのヤシとオラデアの2カ所に開発拠点を新設し、欧州におけるエレクトロニクス分野の研究開発ネットワークを強化すると発表した。両拠点では、電気自動車や自動運転など将来の重要技術に関連した開発を進める計画。今後3~4年間で両拠点合わせて最大300人の雇用を創出できると見込んでいる。
具体的には、オラデアでは、バッテリー管理システムや電圧コンバーターなどの電気自動車分野の技術開発に重点を置く。ヤシでは当初、運転支援・自動運転向けの主要技術である77ギガヘルツ(GHz)レーダーセンサーのソフトウエア開発やテストなどを実施する予定。両拠点では今秋からすでに、約10人のエンジニアから成る中核チームが業務を開始している。
ヘラーはルーマニアに現在、地域管理拠点、工場3カ所、開発拠点3カ所を保有しており、従業員約4,500人が従事している。