独商用車大手のダイムラー・トラックは17日、バス部門のダイムラー・バスズがレンジエクステンダーとして燃料電池を搭載したメルセデスベンツの連節電気バス「eシターロ G」を最大75台供給する大型受注を獲得したと発表した。ドイツのマンハイムに本社を置くライン・ネッカー地域の交通事業者ライン・ネッカー交通公社(RNV)から受注した。2023~2024年に40台を納車し、オプションとして2027年までに35台を供給する契約。
当該モデルは、ニッケルマンガンコバルト(NMC)3元系のリチウムイオン電池のバッテリーパック6個(容量392kWh)、燃料電池スタック、水素タンク6本(容量:計30kg)を搭載しており、航続距離は300キロメートル超となっている。
RNVは、ハイデルベルクに当該モデルが27台駐車できる新たなバス倉庫(デポ)と公共利用が可能な水素充填ステーションを新たに建設する計画で、このほど当該デポの起工式を行った。