伊ブレーキシステム大手のブレンボは19日、ベンチャーキャピタル子会社ブレンボ・ベンチャーズを設立すると発表した。また、ブレンボ・ベンチャーズを通して、統合フォトニクスをベースにした製品を開発するイタリアのディープテック企業PhotonPathの資本の6.8%を取得する計画も明らかにした。
ブレンボ・ベンチャーズは、製品および生産プロセスの両面で付加価値を提供できる世界の技術系スタートアップ企業に投資していく方針。自動車分野に適用できるソリューションを探すことを目標にしており、特に、人工知能、ビッグデータ、センサー、メカトロニクス、エネルギー効率、持続可能性(サスティナビリティ)の分野で活動する新興企業に重点を置いている。
ブレンボ・ベンチャーズが出資するPhotonPathは、ミラノ工科大学からのスピンオフ企業として2019年に設立された。ブレンボは、PhotonPathの技術をブレーキシステムのデジタル化に向けた新しいソリューションの開発に生かしていく。
なお、ブレンボは2000年に統合フォトニクスシステムを開発・製造する伊新興企業Infibra Technologiesの資本の20%を取得している。今回のPhotonPathへの投資はInfibra Technologiesへの投資を補完する位置づけとなる。Infibra Technologiesは、ピサのサンタナ大学院大学のスピンオフ企業として2014年に設立された。