仏自動車部品大手のヴァレオは13日、今年のパリモーターショー(10月17~23日)で交通分野の持続可能性に寄与するイノベーション技術を出展すると発表した。同社の長期戦略「Move Up」に沿ったもので、電動化、先進運転支援システム(ADAS)、照明システム、車内体験の4分野の新技術を紹介する。
電動化については、高電圧技術を搭載した試作品を展示し、電動システムと熱管理システムに関する包括的な専門知識を披露する。ルノーグループと共同開発・製造予定の、希土類と磁石を使わない電動モーターの試作品も公開する。
ADASでは、第3世代の遠距離ライダー(LiDAR)スキャナー「SCALA 3」の検知能力の実演を行う。同ライダー製品はカメラやレーダー、肉眼のいずれも検知できない対象物を150メートル以上の距離から識別することができる。2024年からはステランティスの複数のモデルに搭載される予定。
照明システムでは、車のライトを道路利用者への情報提供のツールとして活用するソリューションを展示する。車内体験ではドライバー監視システムの機能を通して室内を「自分だけ」の空間として心地よく保つことを実感できるようにする。