スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが10月21日発表した2022年7-9月期(第3四半期)決算は営業利益が1億7,100万米ドルとなり、前年同期から72%増加した。コスト削減の取り組みや小型乗用車の生産回復、値上げ交渉の成功などが奏功した。売上高は25%増の23億200万ドル。営業利益率は5.4%から7.4%に改善した。営業キャッシュフローは23%増の2億3,200万ドルだったが、設備投資の増加によりフリーキャッシュフローは6,800万ドルに減少した。
1-9月期では、売上高は前年同期比6.5%増の65億700万ドル、営業利益は14%減の4億2,900万ドルで、営業利益率は1.6ポイント減の6.6%に低迷した。営業キャッシュフローは2億5,100万ドルと、43%の大幅減となった。
7-9月期の売上高を国・地域別にみると、欧州が前年同期比17%増の5億5,200万ドル、北米・南米が33%増の7億9,400万ドル、アジアが23%増の9億5,500万ドルだった。
同社は原材料費や燃料費などの値上がり分について顧客との価格調整が進んでいることから、10-12月期も営業利益率は改善すると予想する。2022年通期では6%~7%となる見通しだ。