ドイツ連邦陸運局(KBA)は11月3日、同国の2022年10月の乗用車新車登録が20万8,642台となり、前年同月に比べ16.8%増加したと発表した。2ケタの増加率となったものの、前年同月は、世界的な半導体不足の影響で新車登録が大幅に落ち込んでいた背景がある。1~10月の累計は、前年同期比5.5%減の207万6,527台だった。これは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年1~10月と比べると31%の減少となる。
10月のブランド別の登録台数は、ドイツ勢では、アウディ(94.6%増)の増加幅が最も大きかった。最大手のフォルクスワーゲン(VW)(45.9%増)も大幅に伸びている。これに対し、スマート(76.2%減)は減少幅が最も大きく、オペル(20.0%減)、ポルシェ(16.6%減)、BMW(13.9%減)も2ケタの減少率だった。
国外ブランドでは、ポールスター(230.2%増)、DS(176.6%増)、テスラ(116.8%増)が3ケタの増加率となり、アルファロメオ(82.8%増)、セアト(64.1%増)、シュコダ(50.8%増)も2ケタの増加率と好調だった。
日本勢は、トヨタ(46.0%増)、マツダ(35.2%増)が2ケタの増加率となった一方で、ホンダ(28.6%減)、レクサス(49.6%減)、三菱自(36.0%減)、日産(35.2%増)、スバル(48.3%減)、スズキ(44.4%減)は2ケタの減少率となっている。
10月の燃料別の登録台数は、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比17.1%増の3万5,781台(市場シェア:17.1%)に拡大した。ハイブリッド車は、前年同月比33.5%増の6万8,553台(市場シェア:32.8%)で、うち、プラグインハイブリッド車は、前年同月比35.1%増の3万2,064台(市場シェア:15.4%)だった。ガソリン車は、前年同月比3.1%増の6万6,676台(市場シェア:32.0%)、ディーゼル車は18.3%増の3万6,554台(市場シェア:17.5%)だった。