英自動車生産、9月は6.0%減少

英自動車工業会(SMMT)は10月27日、同国の9月の乗用車生産が6万3,125台となり、前年同月に比べ6.0%減少したと発表した。8月まで4カ月連続で増加していたが、9月は減少に転じた。1~9月の累計は、前年同期比12.6%減の57万4,231台だった。

9月の生産のうち、国内向けは前年同月比0.9%減の1万4,169台。全体の77.6%を占める輸出は、前年同月比7.4%減の4万8,956台だった。

電気自動車(BEV)の生産は前年同月比16.6%増の8,856台と大幅に伸びており、9月の乗用車生産の14.0%を占めた。1~9月のBEV生産は5万2,888台で、全体に占める割合は19.3%となった。1~9月のBEV生産のうち、78.4%を輸出している。

■ 電動車の輸出における重要性が拡大

英国では近年、乗用車の輸出総額における電動車の重要性が急速に増している。SMMTによると、2017~2021年の5年間で、英国における電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の輸出額は13億ポンドから79億ポンドに拡大し、英国の乗用車輸出額に占める割合は4.1%から36.1%になっている。中でも、BEVは2017年の8,170万ポンドから13億ポンドへと、5年間で1,457%も増加している。

■ 商用車生産、9月は53.6%増加

SMMTによると、同国の2022年9月の商用車生産は1万1,979台となり、前年同月に比べ53.6%増加した。増加は9カ月連続となる。輸出が前年同月比70.4%増と好調だった。国内向けも前年同月に比べ32.9%増加している。

1~9月の累計生産は、前年同月比50.8%増の7万6,807台だった。これはパンデミック前の5年間(2015~19年1~9月)の平均を21.5%上回る水準となる。

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