リチウムイオン電池セルの開発を事業とするカスタムセルズは10日、本社のあるドイツ北部のイツェホーに建設する新しい社屋の鍬入れ式を行った。これにより、研究開発および小規模生産を強化し、事業成長をさらに加速する。具体的には、今後の成長に向けて、特許申請数を大幅に増やす方針を示している。
新しい建物の敷地面積は1万251平方メートル。さらに、今後5年間で敷地面積を5,749平方メートル拡大するオプションも確保している。新社屋は木造構造で、2023年夏の終わりには入居できる見通し。また、イツェホーの従業員数は2023年半ばまでに現在の90人から160人以上に拡大する予定。
同社は現在、主にプロジェクトベースで事業を進めているが、イツェホーの拠点では将来、自社製品の開発と小規模生産も強化していく方針を示している。