欧州自動車工業会(ACEA)は24日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2022年10月の商用車新車登録が13万2,360台となり、前年同月に比べ8.5%減少したと発表した。減少は16カ月連続となる。3.5トン以下の小型商用車の販売が低迷している。中・大型トラックおよびバスはそれぞれ2ケタの増加率となっている。1~10の累計は、前年同期比16.8%減の131万6,863台だった。
主要4カ国の10月の新車登録は、ドイツ(12.4%減)の減少幅が最も大きく、フランス(5.3%減)とイタリア(3.9%減)も前年同月を下回った。スペイン(1.2%増)は小幅ながらも前年同月を上回った。
10月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比13.9%減の10万2,766台と低迷している。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比16.0%増の2万7,217台だった。ドイツ、フランスに次いで3番目の市場であるポーランドが前年同月比24.7%増と大幅に伸びている。
16トン以上の大型トラックも前年同月比18.0%増の2万3,592台と、2ケタ台の増加率だった。中東欧のEU12カ国が前年同月比38.1%増となっている。
バスは、4カ月連続で減少していたが、10月は前年同月比24.4%増の2,377台と、増加に転じた。中東欧のEU12カ国が前年同月比87.1%増と大幅に伸びている。