英自動車駆動部品大手のGKNオートモーティブはこのほど、英スポーツカーメーカー、アリエルの最新電動モデル「ハイパーカー」向けに最高出力880キロワット(kW)の電動パワートレインを共同開発したことを明らかにした。同社のアビンドン・イノベーションセンターに新しくテスト施設を開設し、今後は顧客自動車メーカー(OEM)向けの製品開発に役立てていく方針だ。
開発した電動パワートレインは、「ハイパーカー」の各車輪に設置された出力220kWの電気モーター4台からなる。同モデルは四輪駆動の場合、0~100km/hの加速性能が2秒、0~160 km/hは4.4秒。容量62キロワット時(kWh)のバッテリーを搭載する。
GKNオートモーティブの新施設では公道とサーキットの両方のシミュレーションができ、最適で無理のないモーター制御技術を開発・試験することができる。同施設は低炭素技術の普及を支援する官民連携の「先端推進システム技術センター」(APC)から資金支援を受けて開設された。