米自動車部品大手のボルグワーナーはこのほど、2022年12月1日付でスイスのエンジニアリング会社Drivetekを買収したと発表した。同社の買収により、電気モーター、バッテリー、電子機器などの車載コンポーネントを冷却するために使用するボルグワーナーのeFan システム事業を強化する。
Drivetekは、パワーエレクトロニクスや電気機器の設計・開発、制御ソフトウエア、システム開発に関するノウハウを持ち、自動車・輸送分野のほか、航空、産業、エネルギー分野にも顧客を持つ。
買収価格は最大3,500万スイスフラン。うち、2,500万スイスフランは買収契約時に支払われた。残りの1,000万スイスフランについては、特定の条件が満たされた場合の条件付対価の形で今後3年以内に支払われる。
Drivetekは、インバーターや電気駆動、パワーエレクトロニクス関連のエンジニアリングや製品開発をサービスとして提供するほか、電動ターボ用の特殊なインバーターを製品として供給している。
ボルグワーナーのeFan システムは、冷却ファン、電気モーター、インバーターで構成されている。同社は2022年2月、欧州の大手OEMからバッテリー駆動の長距離トラック向けeFan システムを初受注したと発表した。