独自動車部品大手のボッシュは23日、駐車場運営会社のApcoaと共同でドライバーが乗車しない自動運転駐車サービス(AVP:自動運転バレットパーキング)をドイツ国内の駐車場15カ所に導入していく計画を発表した。将来は、国外にも当該サービスを拡大していく方針を示している。
両社はドイツのシュツットガルト空港の駐車場(P6)ですでに、AVPを導入している。今回の計画では、ハンブルク、ベルリン、ケルン、フランクフルト、ミュンヘンなど、ドイツ全域の駐車場15カ所にAVPを導入する。当初は、駐車場1カ所あたり4台分のスペースで当該サービスを利用できるようにする予定。
両社が提供するのは、米国自動車技術会(SAE)の定義で「レベル4」の自動運転駐車サービス。ボッシュは、駐車場に設置するカメラベースのインフラを提供する。Apcoaは同社のデジタルプラットフォーム「Apcoa Flow」により、入り口のバーを自動操作したり、チケットや現金が不要の決済システムを提供したりする。
国外では、フランスが現在、自動運転に関する法律を整備中のため、同国でも近くAVPを導入できると見込んでいる。
Apcoaは、13カ国で1万2,000カ所以上の駐車場(約180万台の駐車スペース)を運営している。