英化学大手イネオス・グループのクロルビニル事業INEOS Inovynは、塩化ビニル樹脂(PVC)の輸送に燃料電池トラックを導入する。フランス東部で2023年第1四半期末から輸送を開始する予定。これにより、二酸化炭素(CO2)排出量を年60トン削減することができる。今後、オランダやベルギーで同様のプロジェクトを実施していく計画。
具体的には、仏東部のタヴォーにあるINEOS Inovynの塩化ビニル樹脂(PVC)工場から、仏東部のディジョンにある仏化学会社BenvicのPVCコンパウンド工場まで、燃料電池トラックを使用してPVCを輸送する。
両社は、産業ロジスティクス会社GCA Trans Serviceと協力し、DAFトラックのシャーシをベースにした車両のディーゼルエンジンを燃料電池に置き換えた。当該車両は、ディジョンにある水素ステーションで100%グリーン水素を充填して走行する。2回の燃料充填で500kmを走行することができる。