オランダのデジタル地図サービス大手トムトムが3日発表した2022年10-12月期(第4四半期)決算の最終損益は880万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前期の1,750万ユーロから縮小した。新しく導入した地図プラットフォーム製品の受注好調が奏功した。売上高は前年同期比21%増の1億3,900万ユーロ、営業利益(EBITベース)は450万ユーロの赤字。売上高営業利益率はマイナス3%となり28ポイント改善した。
売上高を部門別にみると、ロケーションテクノロジー部門が前年同期比30%増の1億1,760万ユーロに回復した。うち、自動車事業が好調で、16%増の8,200万ユーロに拡大して全体をけん引した。コンシューマー部門は13%減の2,140万ユーロに落ち込んだ。 2022年通期の売上高は前年比6%増の5億3,630万ユーロ。一方、営業利益(EBITベース)は赤字が440万ユーロ増え、9,760万ユーロに拡大した。最終損益は1億270万ユーロの赤字となり、赤字幅は800万ユーロ膨らんだ。売上高営業利益率はマイナス18%だった。
同社は2023年の見通しについて、コンシューマー部門と法人部門の双方で減益が続くものの、自動車部門の大幅な増益が相殺し、全体として成長基調に戻ると予想する。