スカニアとネステ、トラックの再生可能燃料使用の追跡ソリューションを開発

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は10日、フィンランドの再生可能燃料大手ネステと協力し、トラックの再生可能燃料の使用状況を追跡できるデジタルソリューションを試験運用していると発表した。ネステの燃料排出データをスカニアのフリート管理システムに組み合わせることで、化石燃料を除外し、再生可能燃料のみによる走行状況の把握を可能にした。試験にはレストランチェーン向け物流大手の米HAVIなどが協力している。

同ソリューションはネステの再生可能燃料製品「マイ・リニューアブル・ディーゼル」の給油データと、スカニアが収集する走行データをもとに、同燃料の使用による気候への影響に関するデータを導き出せるようにしたもの。スカニアのフリート顧客は同ソリューションを通じて正確で最新のデータを入手し、温室効果ガス(GHG)排出量の報告や、気候目標に向けた取り組みの進捗状況を把握できるようになる。

スカニアとネステは将来的に、同ソリューションをすべてのトラックメーカーの車両とあらゆる種類の再生可能燃料に対応させる方針だ。

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