スペイン自動車部品大手のゲスタンプが2月27日発表した2022年通期決算の最終利益は2億6,000万ユーロとなり、前年の1億5,500万ユーロから67.7%増加した。売上高は32.5%増の107億2,600万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)は21.2%増の12億1,000万ユーロと増収増益となった。
純有利子負債は21億4,500万ユーロだった。設備投資は電気自動車(EV)関連を中心に、2億6,800万ユーロ増の7億9,900万ユーロに拡大した。
同社は声明で、「地政学的な緊張、高いインフレ率、政策金利の上昇を受けたマクロ経済の不確実性により困難な市場環境だったにもかかわらず、通年の目標を達成した」と強調した。フランシスコ・J・リベラス会長は今後について、「EV関連の新規事業やコスト管理、財務規律の維持を通じ、持続可能で収益性の高い成長を目指す」と述べた。同社は北米、欧州、アジアの3地域でEV関連事業に2億~2億5,000万ユーロを投資する計画を発表している。
2023年の業績見通しについては2億ユーロ以上の営業キャッシュフローの確保を見込んでいる。