ルノー、仏新興企業からEV用電池調達

仏自動車大手ルノーは13日、電気自動車(EV)用電池を開発・製造する仏新興企業ヴェルコールと、長期の調達契約を締結したと発表した。ヴェルコールが国内で建設中の大規模工場から年12ギガワット時(GWh)分の電池の供給を受ける。

ルノーはグループの高級車と、傘下の「アルピーヌ」ブランドの次世代クロスオーバー車「C-クロスオーバーGT」向けのEV用電池をヴェルコールから調達する。10万台以上のEVに搭載可能な規模だ。契約額など詳細は非公表。

ヴェルコールはダンケルクでEV用電池の巨大工場を建設している。年産能力は16GWh。2025年に稼働の予定だ。ルノーは同工場の最大の顧客となる。第1弾として25年からC-クロスオーバーGTに電池を供給する。ルノーは21年にヴェルコールに出資し、提携関係を築いてきた。

ルノーは中国の車載電池大手エンビジョングループ(遠景科技集団)の日本子会社であるエンビジョンAESCの仏ドゥエー工場からも、24年までに9 GWhの供給を受けることになっている。

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