スウェーデンのベアリング大手SKFは4月26日、同国の高級2輪車メーカー、ケイク(CAKE)と、製造工程における二酸化炭素(CO2)排出量が少ないベアリング製品の導入で協力すると発表した。
ケイクは電力大手のバッテンフォールと協力し、温室効果ガス排出を他の方法で相殺するカーボンオフセットに依存することなく、2025年までに同社の電動バイクのバリューチェーン全体でCO2排出をゼロとするイニシアチブを立ち上げている。SKFは同イニシアチブのパートナーとして、ステアリング、ホイール、フレーム、電動モーターなど重要な部品に低排出ベアリングの使用可能性を探っていく。各社はこの取り組みを通じ、自動車業界に対し化石燃料を使わない生産方法を採用するよう働きかけることを目指している。
SKFはすでにスウェーデンの特殊鋼大手オバコ(Ovako)と協力し、製造工程における温室効果ガスの排出量が従来品より90%少ない球面ころ軸受(SRB)の開発に成功している。