スウェーデンの燃料電池メーカー、パワーセル・スウェーデン(以下、パワーセル)は4月26日、2023年1‐3月期の売上高が5,050万スウェーデンクローナ(SEK)となり、前年同期(3,000万SEK)に比べ68%増加したと発表した。粗利益の割合も37.9%(前年同期:32.8%)に拡大した。営業キャッシュフローは1,160万SEKの黒字を確保した(前年同期:4,220万SEKの赤字)。
1‐3月期の業績改善には、ノルウェー北部の大型プロジェクトでフェリー2隻に燃料電池システムを供給する契約を獲得したことが寄与した。当該プロジェクトの契約規模は総額1,920万ユーロに上る。
同社のリチャード・バークリング最高経営責任者(CEO)はノルウェーでの契約獲得について、「産業分野のOEMプロジェクトの入札が増えている一般的な傾向を示すものだ。研究開発プロジェクトではなく商用アプリケーションでの受注は、今後の継続的な出荷の基盤となり、励みになる」とコメントしている。