蘭ヒアのサービスを活用した「JTaaS」ソリューション、運用地域が拡大

蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは17日、インテリジェント交通ソリューションを提供するユーネックス・トラフィック(Yunex Traffic)が、ヒアのサービスを活用した交通管理ソリューション「サービスとしての移動時間」(JTaaS)の運用地域を拡大すると発表した。新たにスコットランドのエディンバラに導入し、移動時間の短縮や混雑の緩和、大気の質の改善に役立てる。

JTaaSはソフトウエア駆動型の交通管理ソリューション。走行中の車から集めたデータをもとに最新の交通状況をクラウド経由でセンターに送信することで、特定の道路(「回廊」)における移動時間を計算して利用者に提示するほか、管理当局が交通状況についての適切な洞察と正確な情報に基づいた意思決定を支援する。ヒアはJTaaSにリアルタイムの交通情報サービスと、正確な推定到着時間(ETA)を導き出す経路設定サービスを提供する。

特定の道路区間における移動時間を計測するためにはこれまで、道路沿いに機器を設置するなどで数カ月作業を要していた。同ソリューションは車のデータとソフトウエアで駆動することから、最短10分以内に新たな回廊を構成できる。固定機器が不要のため保守費用などもかからず、運用コストを抑えることができる。

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