米自動車大手のゼネラルモーターズ（GM）は9日、独子会社オペルの再建計画を発表した。2014年までの5年間に110億ユーロを投資し、ラインアップの刷新などを行う。2011年にブレークイーブン、2012年の黒字転換を計画している。再建に必要となる予算は33億ユーロと試算、うち約27億ユーロについては欧州各国の政府に支援を仰ぐ方針。
\再建計画を発表したオペルのニック・ライリー最高経営責任者（CEO）は、2012年までにオペル／ボクソールのラインアップの80％を刷新すると説明。新モデルの開発では、電気自動車やLPG車、CNG車などの環境対応車に重点を置く方針を示した。2010年には、「メリーバ」「コルサ」「モヴァノ」など8モデルを市場投入し、2011年にはさらに電気自動車「アンペラ」を含め4モデルの発売を計画している。中東やアジア太平洋地域への輸出についても検討していくとした。
\また、欧州市場の今年の新車販売は2007年の水準を25％下回る1,690万台にとどまり、近い将来も大幅な回復が見込めないとの予想から、オペル／ボクソールの生産能力を約20％縮小する方針も明らかにした。欧州全体で従業員を8,300人削減する。管理部門で1,300人、生産部門では7,000人が対象となる。ベルギーのアントワープ工場では閉鎖により、約2,500人が影響を受ける。
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