独電線大手のレオニが11日発表した2010年1-3月期決算の営業利益（EBIT）は2,300万ユーロの黒字なり、前年同期（4,680万ユーロの赤字）から大きく改善した。売上高は前年同期比34％増の6億5,850万ユーロに拡大。税引き後利益でも1,020万ユーロを確保した（前年同期：4,970万ユーロの赤字）。
\大幅な増収増益は、景気回復により主要顧客である自動車産業向けの需要が改善したことが主因。特に、中国での大幅な増収とメカトロニクス部品事業の好調が業績改善に寄与した。日産やダイムラーから追加受注があったことも収益を押し上げた。
\同社は今後について、第2四半期も安定した成長が見込めるとしたものの、下半期についてはギリシャの財政悪化などの不安要素があるため予想は困難と説明。このため、通期の業績予想は、売上高で約10％増の24億ユーロ、EBITは5,000万ユーロ以上（前年：1億1,630万ユーロの赤字）、最終損益で黒字を確保（同：1億3,810万ユーロの赤字）するにとどめた。
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