自動車内装部品や車両シートの大手メーカーである独グラマーが11日発表した2010年1‐3月期決算(国際財務基準:IFRS)の営業損益は、前年同期の860万ユーロの赤字から350万ユーロの黒字に改善した。世界経済の回復により自動車部門を中心に受注が増加したほか、業績悪化をうけて実施したコスト削減策も奏功した。売上高は18%増の2億300万ユーロだった。
\部門別売上高では、主力の自動車部門が30%増の1億3,630万ユーロに拡大。需要回復に加え、新製品の出荷も好調だった。低迷が続いていたシートシステム部門も、ブラジルで商用車向けの需要が急拡大したことなどを追い風に3.3%増の7,180万ユーロを確保した。
\地域別売上高は、主力市場の欧州が1億3,380万ユーロ(3%増)、南北アメリカが4,070万ユーロ(45.9%増)。アジア・その他の地域は中国が特に好調だったことから、前年同期の2倍以上の2,850万ユーロに急拡大した。
\グラマーは今期、売上高で一ケタ台の成長と通期での黒字転換を見込む。
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