経営再建中のヴィルヘルム・カルマンの自動車用ルーフシステム事業の買収に複数の企業が関心を示しているもようだ。16日付の独地方紙『ノイエ・オスナーブリュッカー・ツァイトゥング』の報道によると、仏受託生産メーカーのウリエーズ(Heuliez)、フィンランドのエンジニアリング会社Metso、独金融投資会社のNordwind Capital、独自動車部品メーカーのVorwerk Autotecが交渉しているもようだ。
\カルマンのルーフシステム事業については、連邦カルテル庁が5月下旬に、カナダ・オーストリア系の自動車部品大手マグナの子会社マグナ・カー・トップ・システムズ(CTS)による買収を認めない決定を下した。同取引が成立すると、欧州の自動車用ルーフシステム市場はヴェバスト/エドシャおよびCTS/カルマンの2社による寡占状態となるためだ。
\カルマンの管財人であるオットマー・ヘルマン氏は新たな交渉相手に関するメディアの問い合わせに対し、「今は何も言えない」と述べ、コメントを控えている。
\一方、マグナはカルテル庁の決定を受けて、デュッセルドルフの上級地方裁判所に異議を申し立ている。
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