昨年倒産した独自動車部品会社AKSys GmbH(ヴォルムス)の樹脂・断熱材部門の2拠点の売却先が確定した。対象はツィーメッツハウゼン工場(バイエルン州)とケンゲン工場(バーデン・ビュルテンベルク州)で、同部門の残り1拠点(ニーダーザクセン州パイネ)についても、現在交渉中という。AKSysの管財人が2日、明らかにした。取引額など詳細は公表していない。
\ツィーメッツハウゼン工場(バイエルン州、従業員95人)はガイガー・テヒニーク(ムルナウ)に、ケンゲン工場(バーデン・ビュルテンベルク州、従業員184人)はミンダ・シェンク・プラスチック・ソリューション(エスリンゲン)に売却される。両社とも従業員を引き受けるとしている。
\AKSysは消音・シーリング材やショックアブソーバーなどを生産している。自動車市場の冷え込みにより経営が悪化し、09年5月に会社更生手続きの適用を申請、事実上倒産した。倒産後は管財人のハック・へーファー氏の管理のもとで生産を継続しながら、再建を目指していた。今年4月には、消音・シーリング部門の2拠点をFaist ChemTecとハノーバーの投資会社に売却したのに続き、5月にはシーリング部門の2拠点をボルゲンス・アーゲーに売却した。
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